よめこの日記
しょうゆの花房 はなふさよめこの日記

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刑務所の中 マンガのほう
評価:
花輪 和一
青林工芸舎

作者の実体験を基にした漫画。

刑務所に何故入ることになったかというと…
作者の花輪さんは幼少時代から拳銃好きで、改造モデルガンや錆びたホンモノの銃を修理したものを所持していた時期があり(刑務所の前、という本にそれはそれは詳しく書かれています。こちらも面白い)、ある日それが発覚して銃刀法違反などで逮捕となってしまうのです。

3年間の獄中生活を描いたこの作品。
手塚治虫文化賞の最有力候補にもなるが、受賞を辞退されてます。
映画化もされていて、それはまた別に書くとして、まずは漫画をおすすめします。

くれぐれも実録!刑務所密着24時間!!みたいな本ではないのでそこは注意を。
私も最初、暗い本なのかな…って覚悟していたぶん、この明るさは何?ってビックリしました。

メッセージとか思想とか全くなし。
ひたすら緻密にその生活を描写しています。
拘置所・刑務所の実体験および、囚人達とのやりとり、すべてを凝視してる、その視線が素晴らく、また、その記憶力にも圧倒されます。

人が閉じ込められて集団生活してると、楽しみは食べることばかりになるらしく、この本に書かれてる食事やおやつの描写は凄いです。
「凄まじい」と言っていいくらい。

もうこの刑務所自体なくなっているそうで、一昔前の獄中生活の描写となるようですが、それがまたなんだか懐かしささえ覚えるほどなのです。

何度読み返しても読み応えがあり、覗き見してる楽しさもあり。

「芸術家というのはまず職人でなければならない」とは、澁澤龍彦の言葉ですが、まさしくこれは職人の仕事です。


近所の方、読みたかったら貸しますので、ご一報を(笑)




: 読書 : comments(2) : trackbacks(0) : posted by はなふさ よめこ


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さいきん読んだ本たちの覚書 2
ほんとの覚書。
早くかかないと忘れちゃう。

アウトロー小説4冊(笑)
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・蛇にピアス  金原ひとみ

「性交&暴力」「刺青にピアス」の痛そうなイメージが先行してたけど、グロテスクさは無い。それを目指したんなら失敗。
1時間で読破できて、ダラダラさせなかったのは良かった。
中2病っていわれる自己愛の世界、嫌いじゃない。
幼稚だといわれれば、ほんと幼稚。
だからかこの本、要所要所で読み手に甘えてくる。
そこがリアルっちゃあリアル。

文庫に村上龍が芥川賞推した旨を書いていて、読んでて恥ずかしくて悶えた(笑)
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・アッシュベイビー  金原ひとみ

「では、金原ひとみは次に何を書いたんだろう?」と思って図書館で借りる。
わはは、これやったらあかんやろ〜!
Amazonレビューも悲惨…。(レビュー書くひとは感情移入したがる傾向あるから仕方ない)
でも実は嫌いじゃない。
「死にたい」とか「殺す」とか軽々しく書いてるけど、蛇ピにしてもこちらにしても意外に懸命に生きようとしてる主人公は良いと思うんだけどなあ。

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・蹴りたい背中 綿谷りさ

金原ひとみと芥川賞同時受賞してたなーって思って読んでみた。
そこマチガイでした。大きく反省。
金原ひとみ同様、芥川賞取らなかったらこんなに叩かれずに済んだだろうに、と思った。
女子高生が鬱屈してじっとりしているさまがよくかけてる。
『そうそう「女子高生」のころってのはじめじめしてるもんなんだよ』って思ったし。
でも金原ひとみより楽しめなかった。
なんせもう大部分を忘れてる。

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・マリ&フィフィの虐殺ソングブック 中原昌也

わーこれまた評価が分かれるな…な本。
でもねー、これイイ。これ好き!
何者?って思ったら暴力温泉芸者(後のヘアスタイリスティックス)の中の人とは!なるほど納得!!どうしようもないクズな感じ、昇華されてると思った。読後スッキリ。
町田康好きな人にはオススメします。

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さいきん読んだ本たちの覚書 その1
 忘れちゃいそうなので、最近読んだ本の覚書をここに。

借りた本だと余計に忘れやすいので。


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・ハゴロモ  よしもとばなな

かなり久々のばなな作品。
ネットで書いてあるレビューほど癒されない(笑)けど、
ひさびさにばななの透明感ある世界は気持ちよかった。
もちょっと他の作品読んでみよう↓

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・チエちゃんと私  よしもとばなな

何あまったれたこといってんだ!…でも、この作品好きだな(笑)
あたたかい気持ちで書かれたんだろうなってのが伝わってきて良いです。
冒頭にある、主人公が欲望に勝つ描写がすごく好き。
ひとは、ずっと留まってはいられないんだよなぁ。

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・乳と卵 (川上美映子)

作者のルックスが結構好き(笑)
こんな個性的美女がこの文体で、何が書いてあるのかとおもったら、
意外と普通の物語でした。
そこが一番驚いたかも。
文章、いわれてるほど読みにくくない。
チカラいっぱい!!ってカンジだと思った。

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・ノルウェイの森 (村上春樹)

映画化されたので読み返してみた。
初見にくらべてずいぶんサクっと読みきれてビックリ。
が、意外と楽しめず…でも、新しい発見は沢山あった。
いろいろむつかしく解説されてるレビューなど読んでみたけど、
なんかしっくりこない。
しかし、こうやって多角的に捉えられる作品ってすごい。
文章、スマートだなぁ。

ラストシーン好き。

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・彼女について (よしもとばなな)

な、なんだこれは。
ノルウェイの直後に読んだのが余計に悪かった。
「チエちゃんと私」は軽やかだったのになー
しかも楽しいカンジじゃないほうのオカルトだし。
あと、母性の捉え方が堅く感じた。

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タンゲくん
 猫好きさんには有名ですが、改めて「タンゲくん」のオススメです。

「猫好きな方は是非」という常套句は皆が言ってますが更に一票。

当然、子供にも読み聞かせにもおすすめです。

大人が魅了される魅力ある本、当然子供にこそわかる良さもあるってもんです。

ページを開くたび、隅々まで抜かりなく描かれている世界に子供と一緒に指差して語り合うのも楽しいし、
タンゲくんの飼い主である少女の一家のあたたかな様子も素晴らしい。

いちばん素敵なのはタンゲくんだけどね。

読めば読むほど、見れば見るほど味のある絵本。
読み聞かせをするようになって更に好きになりました。

買わずとも、一度図書館でお試しあれ。

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かおノート
 こどもと一緒にヒキコモる際のアイテムとして最適。
福笑いを目隠しせずにシールでやる感じのモノだと思ってくだされば。

これ、最初に見つけたときから一緒にやるのが夢だったんだけど、最近その夢はかなったのでした。
そしてそして、かなり楽しい。

いま、自分の息子が3歳半、おえかきで顔をかくにはまだちょっと上手にかけない。
上手にかけてないことは本人も分かってるので、おえかきはそんなに長続きしない。
でも、かおノートなら各パーツのシールが付いてる!
シールは全頁ぶんあるわけじゃないから、一通りあそんだら自分で書くのもいいしね。

かおノート2も出てるので、買いたくて仕方ないけど、まだちょっとガマン。
ちゃんと1のほうを遊んでから出ないと勿体無いからね。

友人mikanちゃんとやると何故かいつもよりもノルみたいで、面白いの作るんだよね。
かあさんとやるのはちょっとタイクツなのかい、そうなのかい…







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金井美恵子さんの本
金井美恵子さんの本が好きです。
殆どの作品は読んでるはずだけど、最近昔の作品を読み返してみたりしてます。

「小春日和」に「タマや」の2冊をあげたのは、最近読み返してみて改めて読みやすいなって思ったから。
あと、20年前に書かれたにも関わらず、風化が少なかったことにも驚いたのでした。

高校生の時に読んでハマったんだったけど、そのときはもっとじっくり時間をかけて読んでました。
改行も主語もなく語られはじめ、文章がさまよってるのかと思いきや、唐突に出現する述語。
すいすい読めちゃうけど、何度も前後を読み返して咀嚼してたあのころ。
文体に面食らったし、余計にひきつけられたんだよね。

まあ、私なんぞがレビューを書くのもおこがましい存在なのですが。

エッセイも秀逸で、いろんな人たちがバッサリ斬られてます(笑)。
その切れ味たるや鮮やかで、清々しい。
意地悪とか性格悪いとかじゃなくて、ただひたすらクールなだけなんじゃないかと思う。
じゃなかったら、あんなにケラケラ笑って読めないと思うんだよねえ。

日本の文学界にこういう作家さんが居てよかったです、ほんとに。(本人は辟易としてるかもだけど)

「難しそうだから」って敬遠されてしまうには惜しい作家です。
僭越ながらオススメします。

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諸星大二郎  栞と紙魚子シリーズ
 久々レビュー

諸星大二郎っていうと、民俗学とかいろいろ「面白いけどムツカシイ」部分もあって、そういう部分も楽しめないと…って感じでまあ、「読みにくい」部類の作家。
気に入ってるけど、友人ににオススメしにくい作家かもしれない。
逆に、そんなに知らない人でもこの人の本が本棚にあれば、「なんだーそうだったんですかー」って話やすい(笑・まあそんなシチュエーション殆どないけど)
そして今回のこのシリーズも、「読もうと思ってるけど」で先送りしてたシリーズです。

まあ、なんと、そんなイメージがどーっと吹っ飛ぶほどに、読みやすくて、(笑えるという意味でも)面白くて、先送りしてた後ろめたさ分、とても楽しめました。
いやあ、諸星大二郎の漫画でゲラ笑いする日が来るなんて思ってなかったし。
その読みやすさのせいか、このシリーズ結構長くて、なんと6冊。(まだ続くのかな?)

少女向けのホラーっていうことだったけど、作家本人も肩の力抜いて描いてる感じが良く伝わってきます。そのぶんこちらも力が抜けるというか。

二の足踏んでる人はぜひ読んでください。

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この世でいちばん大事な「カネ」の話
「崖っぷちのエリー」というドラマが今、TBS系列でやってますが、それの原作本。

昔から西原理恵子が好きで、漫画の著作としては全て読んでる大好きな作家さん。


今回のこの本については、実は読んだのは最近。
漫画じゃないから後回しにしてたのと、タイトルで多少ビビってたのです。
経済の本なのかな?なんてね。


読んでみると、ところがどっこい!
その私の「ビビリ」の正体は何なのかがしっかりと書かれてて、一気に読みきってしまいました。
「よりみちパン!セ」という中学生以上すべてのかたへ、というシリーズのなかの1冊だけあって、とても読み易くわかり易い。

確かに、学校では絶対に教えてくれない話として、中学生になったら息子に読ませたいと思う本でした。

貧困と暴力の関係性についての著述や、ギャンブルについてのあれこれ等、「芸人の苦労話」のごとく、本人の体験談として書かれているだけに「すぐ傍の話」として感じられます。


個人的には、ここ最近知った中村文昭さんの講演とか、みうらじゅんさんの「さよなら私」って本とか、言わんとしている事がそれぞれダブってて余計に面白くて。(たまたま私が一時期に出会っただけなんだけど)

「知ってる人は知ってる本当のこと」がそこにはあるわけだ。


その中でも、サイバラの本が私の心に一番響いたのは、同じ女性だからなのか?
「働くことが希望になる、働くことは祈りだ」っていうくだり、読んでて泣けるというより勇気が湧いてくる。


読後の爽快感も素晴らしく、一読の価値アリの一冊だと思います。




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いましろたかしの世界
 最近、友人のススメでいましろたかしを読み漁り中。

昔読んだ「タコポン」面白かったなぁ〜と思って読み始めたんだけど、これがなんというか、ハマってしまってやめられません。
熱狂的な読者をもつ作家ってのが、ほんとよくわかる。

「カルトコミック」だとか、「平成のつげ義春」なんて呼び方もされてるようだけど、イマイチ違うよーな?あまりアゲられてるとしっくりこない。
とはいえ、確かにクセもアクも強いから、苦手なひとも多いはず。


今回一応選んだこの「ぼくトンちゃん」は、彼の作品群のなかでは比較的読みやすいんじゃないかな、と思って挙げてみました。(が、今売ってないみたいですね)

この作品だけに限らず描写されてるのが、男の日常です。

ヒーローでもなんでもない男の、ちっともカッコよくない、どうでもいい日常が描かれていているようでいて、読後に襲ってくる虚無感とせつなさと可笑しさ。

まさにブルース。

自分が男だったらもっと面白いのに〜って悔しくなります。




今ちょっと調べたら、「デメキング」って作品がなだぎ武主演で映画化されてたんだね。
久々に読み返したくなったぞ、デメキング。

買えなくなっちゃう前に買おうかな?

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東京奇譚集 村上春樹
 そもそも、村上春樹の本は全てが「奇譚」であるような気がしつつも、タイトルに惹かれて読んでみた作品集。

作品のそれぞれが、非常に「村上春樹的」でありながら、とても易しい文章で著されていて、かつ、優れた作品たでちあることに、久々に読書の快楽を心底味わいました。

村上春樹の本を読む時、少々大げさな表現だけれど、「よし、読むぞ」的な心構えをするのだけど、この本に関してはまったくそれは必要なく、ただただ物語に身を委ねられました。

考えてみると、そもそも私が好きな村上春樹の作品はどれも、「難解さ」に囚われずとも、すらすらと読み進めてしまえるものばかりだったような。


この作品集は、私にしては珍しく「どの作品も好き」で、読後感からじわりと温かい気持ちになれる作品ばかり。

どの作品にも通じて言えるのが、作者の声は聞こえて来るのだけれども、作者が何を言っているのかを、具体的に表現しすぎていないことの絶妙さです。
余白の美というか、絵を描くときのそれと似ていて、何処で筆を止めるのかというセンスが、以前にも増して美しいタイミングで。


どの作品が好みであるのかを選ぶかによって、その人となりがわかってしまうような気がします。


ちなみに私は、「日々移動する腎臓のかたちをした石」が好きです(笑)



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